(昨日の続きになるので昨日のを読んでいない方は昨日のブログから先にお読み下さい)
さて、昨日は同じコードのはずが出版社によって表記が違うところまで書きました。他にもあります。
メロディーも若干違ったりすることもあるんです。
こういう時は実際の現場のしごとの仕方をイメージするとわかりやすいと思います。
例えばある曲の譜面を作成することになったとします。譜面と一概に言ってもいろいろなパターンがあります。
メーディーとコードだけ乗っているものもあれば、バンドスコアもありますし、ギターの弾き語りなどはコードとリズムパターンが書いてあるだけだったり、ピアノのソロになるとただのピアノパートだけのスコアになります。
どれが一番正確かというとバンドスコアが一番情報量は多いと思います。
譜面を作成する時は誰かが採譜しなければいけません。今はバンドであればバンドが監修してバンドスコアを出すこともありますが、基本としては採譜者がいて採譜していくと言う流れになります。誰か1人が全部採譜する場合もありますし、パートごとで採譜する場合もあると思います。
採譜する人の採譜のスキルもばらつきは当然ありますし、コード表記に癖もあります。例としてわかりやすいのは洋書を訳す時に訳者によってずいぶん表現が違ってくるのに近いと言えるでしょう。
例えばメロディーを取る作業でもリズムが曖昧な場合にどうそれを表記するのかも採譜者の判断で変わります。
細かくとることもありますし、ボーカルのアドリブ的な表現は省いてシンプルに書く人もいると思います。
細かな音まで取る人もいれば細かなものは捨てて表記せずわかりやすさを重視する時もあります。
どれが正解かはないので最終的には読む人の自己判断ということになるかもしれません。
また人が行う作業なので本でも誤字脱字があるように楽譜でも書き間違いは起こります。
本も校正していても絶対がないのと一緒で楽譜の校正にも絶対はありません。採譜者と校正者が見逃してしまえばそれまでです。
では私達はどう対処すればいいのでしょうか?答えはシンプルです。
「おかしいと思った時は一応譜面が違うかも知れないという可能性も頭の片隅に置いておく。」
これだけです。実際に間違いがあっても一般的には譜面よりも自分を信じるのは難しいと思います。
そういうときには教室に持ってきてもらえれば講師が見て判断できます。
おそらく殆どは昨日あげたように「どっちも正解」の可能性は高いと思いますが、生徒さんからすれば実際どうかが分かれば納得出来るかと思います。
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